アンコウ鍋の簡単レシピをご紹介

冬を代表する高級鍋料理といえば、「アンコウ鍋」ではないでしょうか。
「西のふぐ鍋、東のアンコウ鍋」ともいわれ、主に東日本を中心に
食べられています。
中でも茨城県にはアンコウ鍋専門店が多く点在し、
地元の方に親しまれているそうです。

でも、一般的な鍋料理に比べ値段が高くアンコウの外見の不気味さもあり、
「今まで食べたことがない」という方も多いかもしれません。
せっかくの日本の冬の味覚ですから、その魅力を知って、食べず嫌いの方も
チャレンジしてみませんか。
家庭でもできる、アンコウ鍋のレシピもご紹介します。

アンコウ鍋に使うアンコウって、どんな魚なの。


アンコウ鍋画像2
出典元URL:http://blog.goo.ne.jp/yoshikawasuisan02/e/6f8a5c4a7b89a05f3d787284b4ff152c

アンコウは日本近海の砂土泥底に生息している深海魚です。
見た目はちょっと奇妙ですが、「骨以外食べられないところがない」
といわれ、食べられる部分のことは7つ道具と呼ばれています。



その内容は、肉、肝、水袋(胃)、ぬに(卵巣)、えら、ひれ、皮。


卵巣のないオスは個体が大きくならないため商品価値が低く、
市場に出回ることはないそうです。

料理に使われるのはメスのみです。

肉の部分は水分が多く低カロリー、皮やヒレにはコラーゲンたっぷりで、
ビタミンCの多い野菜と一緒に食べると肌を美しくするといわれています。

あん肝は脂質量40%と高カロリーなので食べ過ぎ注意ですが、
そのクリーミーな食感から「海のフォアグラ」とも呼ばれています。

家庭でアンコウ鍋づくりにチャレンジ!まずはアンコウをさばきましょう。


アンコウ鍋画像1
出典元URL:http://www.misbit.com/recipe/mid002507.html

アンコウはスーパーの鮮魚コーナーなどでは手に入りにくいので、
茨城県の知り合いに頼んで送ってもらうか、デパートや鮮魚市場など
に行ってみるといいでしょう。

冷凍物は肉の部分がパサついていて、
肝もくさみがあるので避けた方がよいです。


アンコウをさばく…というと「吊るしさばき」を思い浮かべるかもしれませんが、
それは家庭では至難の業。

まな板の上でさばきます。


まず水で全身のぬめりを洗い流し、腹を開いて胃袋と肝を出します。
腹を上にしたまま口を外します。裏返して頭から包丁を入れ、
縦2つに切り分けます。
尾びれを外し、骨ごとブツ切りにします。胸ビレを外して頭もブツ切りに。

最後にエラを外せば完了です。

いよいよアンコウ鍋に!あん肝を使って、うまみアップ。


鍋の王様、アンコウ鍋の作り方  How to make anko nabe (monk-fish hot pot)

まずは準備から。アンコウの切り身は沸騰したお湯で10秒ほど湯引きし、
氷水にとって水気を切っておきます。

あん肝は蒸し器で10〜25分蒸して5mm幅に切っておきます。

人参、春菊、しいたけ、えのきだけ、ねぎ、白菜を食べやすく切っておきます。
焼き豆腐は8等分に切り、しらたきはさっと茹でて5cm長さに切っておきます。

土鍋を熱し、あんきもの3分の1の量を入れて弱火にかけ、
そぼろ状にから煎りします。
焦げ目がつき、油が出てきたら、味噌を少しずつ加えてさらに煎ります。

だしを加え、醤油、みりん、お酒で味を整えたら、アンコウの切り身と
春菊以外の具材を加え、強火にかけます。

煮立ったら残りのあん肝を加え、アクを取りながら煮込み、
火が通れば出来上がりです。

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